排気量660ccの軽自動車は日本独特の規格で、「経済的なクルマ」ということになっている。軽自動車は地方では日常の足で、セカンドカー、サードカーとして所有されており、その数は全国で2000万台にもなる。しかし、本当のところ、軽自動車はいいといえるのだろうか。「経済車」であるはずの軽自動車だが、実際にはクルマ本体の値段は決してお安くない。たいてい100万円以上と高価で、1〜1.3リットルクラスのトヨタ・ヴィッツ、日産マーチあるいはホンダ・フィットあたりより高いぐらいだ。動力性能、ハンドリング、衝突安全など、性能もあらゆる面でこのクラスに劣っている。では、燃費はというと、これもダメ。パワーが足りないから、のべつアクセルを踏むことになるので、実用燃費は1〜1.3リットルクラスより悪い。モノとしてlリットルクラスに及ぶべくもなく、燃費も悪く、しかも値段の高い軽自動車が、なぜかくも売れているのか。理由は簡単、維持費が安いからだ。車検ごとに支払う重量税は8800円(1リットルクラスの小型車は2万5200円)。毎年の自動車税は7200円(同2万9500円)。自賠責保険は24ヵ月の加入で2万4180円(同2万9780円)。任意保険も普通自動車の6割程度だし、さらにクルマを買ったときに払う自動車取得税も普通自動車の5%に対して3%と低い。また車庫証明も都市部でなければ必要ない場合がある。加えて高速道路の通行料金も、普通自動車の8割程度に優遇されている。つまり消費者は、軽自動車の安い維持費を買っているということになる。優遇税制により、値段が高くて性能的に劣ったクルマを買わされているともいえる。
[参考情報]
東京の自動車教習所コヤマドライビングスクール秋津校