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成績は一気に急降下

最初のうちはそれなりに一生懸命やっていましたが、いくらがんばっても、映画の英語は聴き取れるようになりません。「何かちがうな……」という思いが次第に強まっていき、それと同時に英語へのやる気もだんだん弱くなっていきました。気がつくと、ほかの授業同様、英語の授業中でも、ノートの端っこにダースベーダーやジョーズといった映画のキャラクターの落書きをはじめていました。唯一の得意科目だった英語でさえその態度ですから、成績は一気に急降下。2年生の2学期には、クラス44人中42番にまで落ちる始末。それまではなんとか中の上をキープしていた私ですが、気がつくと下の下まで落ちていたのです。しかし、勉強の成績は落ちても、熱中していたことがあります。勉強そっちのけで部活動に明け暮れていたのです。その部活動とは、山岳部。山登りにとくに興味があったわけではなかったのですが、「家に帰ってもやることがないし、サッカー部とか野球部は大変そう。山岳部なら部室でダラダラできそうだし、冬になったらスキーがやれるみたいだから、いいかな」と、なんとなく入部しました。ところが、入ってビックリ。私が通っていた高校の山岳部は、インターハイの金メダルに近いレベルだったのです。山岳部というと、ただ山に登っている部活を想像するかもしれませんが、実はそうではありません。「登山競技」なるものが存在します。その登山競技で、私の高校は県大会の上位常連校、しかもインターハイでも優勝したことがあるという、高校登山界ではそれなりに知られた学校でした。勉強の中で唯一燃えていた英語への興味が薄くなって、すっかり目標を失っていた私の前に突如として現れた「インターハイ」という言葉。「登山でインターハイに出て、勝っちゃるか」明確な目標を得た人間ほど強いものはありません。いまや怖いものなし!私は異様なまでに気合いを入れて、部活動に励みはじめたのです。
(参考)
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