私たちは日頃から「ビタミンは身体にいい」とか、「ビタミンのバランスを考えよう」などといっていますが、ビタミンとはいったいどのようなものなのでしょうか。ビタミンの「ビタ」とは、ラテン語で「生命」を表す言葉です。この派生語として、英語のバイタリティーなどの言葉があります。また、ビタミンの「ミン」は「薬効」を意味します。つまりビタミンとは、「生命力を高める効果を持った栄養物質」のことをいうわけです。いわゆる三大栄養素には、タンパク質、炭水化物(糖質)、脂質がありますが、これらは私たちの血肉になったり、直接的にエネルギー源になったりする重要なものです。ビタミンにはそうした性質はありませんが、実にさまざまな働きをしています。成長促進、生体機能の維持、栄養吸収、内分泌作用、病気の予防や治癒など、ビタミンがなければ私たちは生きていくことはできません。ビタミンには二十種類以上あることがわかっていますが、人間を含め、動物はそれらのほとんどを体内で生産することができません。植物などが合成したものを取り入れなければならないのです。ですから、肉食が多いことは、すなわちビタミン不足を意味しているのです。トラやライオンなどの肉食動物がなぜビタミン不足にならないのかというと、ビタミンの多い内臓や生の肉を食べているためです。ビタミンが足りなくなってくると、あっという間に身体がだるくなってきます。食欲も低下し、ケガや病気をすると治りにくくなります。それまで肉が好きだった人が肉を食べられなくなったとしたら、重度のビタミン欠乏症だと考えられます。こうなると体調不良を通り越して、肝臓や胃腸に障害が出始めます。これを放置すると、循環器系の重い病気が待ちかまえていることを覚悟する必要があります。つまり、健康を維持するためにはビタミンを毎日欠かさず摂ることが必要となるのです。
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