洋風の家にしましたという家の姿を見て、これで洋風なのかなと思うことがあります。洋風というには、どうもしっくりこない、その原因は開口部(窓や出入り口など)が多いからです。西欧の家は、もっと壁が多くて開口部の小さいのが通常の姿だからです。日本で家を建てる場合、いかに洋風にしようとしてもそうなり得ないのは、開口部の多さで、これは、日本の風土条件からくる日照・通風の重視から見て当然の帰結です。ガラス戸とか紙障子を立て連ねた日だまりの縁側、なんて風景は西欧にはあり得ない家の姿です。
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日だまりの縁側は、広く開け放すこともでき、閉める必要もあるため、引き戸の連続となります。雨戸は、壁の前に引く建具ですから、柱のあるなしに関係なくどこまででも引いていき、広く開放できる、引き戸の用法を示しています。日照については、家の陽射しのある面に広い開口部があれば済みます。しかし、通風については、絶対的に引き戸が有利といってよいでしょう。