アーカイブ

デザイン、色柄の製品が続々と登場

買い物や散歩に出かけたときに、お年寄りが一番困るのが、街にベンチや休憩所が少ないこと。そんなときに便利なのが、買い物袋が簡易いすに早変わりする買い物カート、いわゆる「シルバーカー」だ。十社を超えるメーカーから様々なタイプが発売されている。定番商品として知られているのが、象印ベビー(東大阪市)の歩行補助車「ヘルスバッグ」シリーズだ。見た目は小ぶりの車いすといった感じ。約二十五リットル入る買い物袋のふたに合板を入れ、百キロの人でも座れる構造になっている。座面の高さは四十四センチ。ストッパー(ブレーキ)をかけてから腰かけるのが鉄則だが、座り心地は安定感があって悪くない。また、歩く際に体重をかけて押しても、全体の重量が五〜八キロ前後あるので、安定して体を支えられる。濡れた物も入れられるメッシュ生地の小袋や傘立ても付いている。希望小売価格は一万七千八百〜二万二千八百円。一方、新製品の「ライトステップ・タイニー」は、重量が約三・五キログラムと「ヘルスバッグ」の半分以下。デザインも、よりスリムな感覚に仕上げている。座いす部と車輪が折り畳めるので、階段などを持ち運ぶときに便利。希望小売価格は一万九千八百円。いずれの製品にも、一年間の交通傷害保険が付く。最近、こうしたシルバーカーの売れ行きにちょっとした異変が起きているとか。幼児を持つ三十歳前後の若い母親が買うケースが量販店などで目立つそうだ。その理由は「子供を公園に連れていくときに便利だから」。遊び道具をまとめてしまえるし、近くにベンチがない場所で子供が遊んでいても、これに腰を下ろせば目の前で安心して見守ることができるというわけ。メーカー側も「思いもつかなかった使い方」だが、そんなこともあってか、明るく、若々しいデザイン、色柄の製品が続々と登場している。