ただ実際に受験する人数は、子どもの数が減少している中で八〇年代後半から増加した。八七年に一万五千人だった東京都の私立小学校受験者数は、九二年には二万二千人余りにまでふくれあがっている。その後徐々に減少しているとはいえども、まだ一万八千人近くいる。東京都の小学校入学者総数の約五分の一だ。また入学者数が一貫して三千五百人程度で変わりないことを考えると、倍率はざっと見積もって五倍。「多くはない」とはけっして言えない数字である。「たしかに受験者総数は増えています。むかしは私立・国立小学校の受験はすべてが秘密裡におこなわれてきて、特殊な人の特殊な話で終わっていました。ところが私たち『伸芽会』が情報をオープンにしたおかげで、それまで受験にまったく関心がなかった人も情報を入手できるようになり、小学校受験を考えるようになったのが、総数増加の一因でしょう。時代の流れもあって、最近は小学校受験もとみに大衆的になりましたね。以前はマスコミも受験について否定的な意見が主流でしたが、バブル期を境に肯定的な意見も登場するようになってきましたし。でも、ブームに惑わされず、本当にまじめに考えて子どもを受験させている人の数は五千人前後で、あまり変わっていないと思うんですよ」
[おすすめ]
予備校案内所
個別指導マニュアル
個別指導塾マニュアル