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健康人に多くの検査を行うわけ

人間ドックで検査を受ける人がたくさんいます。人間ドックではさまざまな検査をおこないますが、健康人に多くの検査を行うのは、自覚症状がなくても病気が潜んでいる可能性があるからです。このように健康人でさえ身体の隅々まで検査をするのに、症状のある患者を診断のために検査をするのは当然と考えられます。健康人が胃透視で胃ガンの見つかる確率は1000人に一人です。もし健康人への胃透視が正当な行為であれば、腹痛を訴える患者全員に胃透視をおこなうことも正当化されると思います。

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一人の患者を救うために100人の患者を調べることは、九九人の検査が無駄になりますが、これは医療に対する考え方の相違です。医師は一人の患者のために100人の健康人を調べることが医療サービスと考えるからです。そして、九九人の患者は重篤な病気がなかったことを喜ぶべきと考えるからです。この考えの違いが、無駄な検査で病院が儲け主義に走っているとの誤解を生んでいるのです。また「医師の診断能力が低いから検査に走る」との指摘がありますが、これも誤解だと思います。人間ドックで胃ガンの見つかる確率が1000人に一人であることは、腹痛患者を1000人診れば確率的に一人以上は胃ガンなのです。自覚症状のない健康人でさえ1000人に一人なのに、目の前の腹痛の患者を胃ガンでないとどうして言えるでしょうか。