テレビ、ラジオ、電話に代表される電子メディアは、従来の広場、映画館、劇場など物理的な情報空間で構成される社会情報システムに加えて、現実の場所や時間に制約されないバーチャルな情報空間をつくりだした。そこでは、情報の発信者、伝達者、受信者は電子的なネットワークを介して間接的につながっているだけで、送り手と受け手の間で対面的、直接的な相互作用が行われることは原則としてない。受け手の大衆は、オーディエンスつまり[観客]としてこの情報空間にアクセスし、情報を受信するという受け身的な立場にあった。しかし、インターネットや携帯電話などのつくる社会↑青報システムでは、ユーザーは受発信でき、受け取る情報を自由にカスクマイズできるようになっている。さらに、掲示板、電子会議室などのコミュニティサイトでは、自ら現実世界とは異なる仮想のパーソナリティ(ペルソナ)を創造して、バーチャルなインターネット・コミュニティの一員として参加することもできる。こうしたバーチャルな社会情報システムは、物理的空間を中心とする社会情報システムとは違って、現実の時間、空間、社会的属性などから比較的自由に構成され、したがって、対人関係やライフスタイルを大きく変容させる可能性を秘めている。こうしたバーチャルな社会情報システムは、日常生活のあらゆる領域に多層的に組み込まれ、情報行動を大きく規定するようになっている。月1回、小山薫堂氏が役員を務める会社オレンジ・アンド・パートナーズが担当するタブロイド紙「サンケイエクスプレス」。ターゲットは20〜30代のビジネスマン。彼はデザインで有名な東北芸術工科大学の講師も兼ねる。
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小山薫堂のメッセージ